GHTSが伝えたいスウェディッシュマッサージとは

スウェディッシュマッサージ

GHTSが伝えたい
伝統に裏付けられた本物の技術とは

肩こりの治し方

今回は肩凝りのメカニズムと肩凝りを治す方法について本当の話をお伝えしたいと思います。
「本当の」と言わなければならない訳は、巷に広まっている情報があまりにも嘘が多いという現実があるからです。
昨今私は、地上波のテレビで流れる情報に嘘が多く、しかしその影響力は未だ強いために健康を害する方が増えているということに大変憂慮しております。
そのメディア洗脳を少しでも改善できればという思いで今回本当の情報をお伝えしなければと思い、少し長くなりますがここに記したいと思います。

まず、肩凝りのメカニズムについて考えていきたいと思います。
始めは、長時間同じ姿勢やストレスの掛かる環境下での作業が続くと肩や腰が疲れて重くなってきますよね。
その後しばらく休憩していると今度は肩や腰に痛みが出始めます。
なぜ仕事中は感じなかった痛みが休憩に入ると出てくるのでしょうか?

まずストレスにより交感神経が優位になり血行不良の状態が続くと肩や腰、頭が重くなってきます。
血管の収縮が続くことで血流が滞り疲労物質がたまって筋緊張が起きてくるのです。
その後、筋緊張の回復を図るために体は副交感神経優位に移行します。
副交感神経は、プロスタグランジンというホルモン様物質(生理活性物質)を使って血流を回復させようとします。
その際、血管が拡張し、痛みや発熱という症状が現れます。
疲れが生じた患部に感じる痛みや熱、腫れなどは、いずれもプロスタグランジンが血流を回復させて組織修復を図る現象なのです。
つまり、肩や腰が重くなった後に痛みが出るのは、組織を疲労から回復させようとして体が起こす「回復反射」(好転反応)なのです。
たとえば、職場などで長時間同じ姿勢でパソコン作業をしていると最初は頭や肩、背中や腰が重く感じるはずです。
その後、昼休みや帰宅後、ふっと気を休めて副交感神経が優位になった時に痛みが出てきます。
スポーツ選手からよく聞く話では、試合中はケガをしていることに気付かず、試合後に痛みに気付くということがあります。まさに集中している交感神経優位な状況下では症状が出ないということなのでしょう。
中には消炎鎮痛剤(痛み止め)などを服用してその症状を治そうとする人もいますが、それはプロスタグランジンの産生を止めることで血流促進を止め、患部を冷やし、かえって回復を遅らせてしまいます。
プロスタグランジンの産生を止めれば痛みや発熱は一時的に取れますが、薬が切れればまた回復へ向かうための症状が現れます。
痛みが出たら飲むという永続的な薬の服用は、真の回復を妨げる単なる痛みとのいたちごっこというスパイラルに陥るだけなのです。
痛み止めやステロイドなどの長期服用は、交感神経が積極的に神経伝達物質を生成するようになり、血流障害を促進、顆粒球の増加と共に患部以外にも炎症が広がる可能性があります。
そして、体のあちこちの痛みだけでなく、そのうち体内のあらゆる組織にも炎症が起こり、その後、癌などの発症へと繋がるリスクもあるのです。
また、痛いぐらいに強く揉むことで慢性的なコリが消えたように感じるのは所謂DNIC効果という強い痛みが痛みを覆い隠す現象で、それは組織破壊により揉み返しになり更に症状を悪化させる恐れもあるので注意が必要です。

では、痛みが出たらどうしたら一番いいのでしょうか?
それは、何より温める。
または軽い運動をして血流を促す(同じ姿勢からの解放)ことです。
そして最終的には原因の根本にある過度のストレスを取り除くことが痛みを消すことに繋がります。
ほどほどのストレスとほどほどの休息で自律神経のバランスを整えること、体の悲鳴(サイン)を敏感に感じ取ることで早めの対策を取ることが痛み知らずの生活を手に入れる近道だと言えます。
スウェディッシュマッサージは少なめのオイルで体を温めながら副交感神経優位な状態で筋肉を動かしていきます。
つまり肩凝りの原因である血行不良改善に適したボディケアと言えます。
強揉みではなく、しっかり効果を出せるスウェディッシュマッサージこそ、本当に体に優しいボディメンテナンスと言えるでしょう。

※今回の情報は2016年に亡くなられた免疫学の世界的権威安保徹教授の著書より一部引用させていただいております。


他のブログを見る


GHTS卒業生のサロンを探す