東京に住んでいると世界中のあらゆるボディケアを受けることができます。
その中にあってスウェディッシュマッサージの効果は群を抜いています。
なぜスウェディッシュマッサージの効果には即効性があるのでしょうか?
それは、どうやら疲れや筋肉痛の仕組みに秘密がありそうです。
筋肉痛が起こるシステムについては別の機会にするとして、筋肉痛という状態そのものはどのような状態なのでしょうか。
筋肉痛の際には、筋肉が硬くなることで筋繊維の間にある間質液が滞った状態にあります。
それがむくみの原因にも繋がります。
間質液というのは、細胞に栄養を運んだり、逆に老廃物をリンパ管や静脈を介して排出したりする大切な役割をしています。(海外では間質液をリンパ液と呼ぶことが多い)
なぜ滞るのか?
それは硬くなった筋肉が血管やリンパ管をつぶすことで流れを悪くすることに原因があります。
それは激しい運動時に起こる筋肉痛においても同じで、酸素が足りなくなるとピルビン酸を乳酸に変えて酸素の代わりをするのですが、その乳酸が筋繊維の間に滞ることが要因になります。
その筋肉痛を効率よく取り除くにはどうすればよいのでしょうか?
大切なポイントは心臓に近い筋肉から順番に柔らかくしていくということです。
酸素を含めた栄養を届けつつ老廃物をリンパ管や静脈に流してあげることが重要なのですから、腕であれば上腕部から、脚部であれば大腿部から順番にアプローチすることで指先まで効率よく疲れを取り除くことができるのです。
逆に心臓より遠い部位から施術しても手前の硬い筋肉が血管やリンパ管を圧迫していたら何の意味もありません。
例えば足が疲れてむくんでいるのに、いくら足裏ばっかり時間を掛けて施術しても手前で流れが堰止められているわけですからいつまで経っても栄養は届かず、老廃物は流れていきません・・・。
何か所もゴミが詰ったホースの出口部分だけゴミを取り除いても水は流れないのと同じですね。
しかし、世の中には心臓から遠い部位から施術をスタートするボディケアも多く見受けられます。
スウェディッシュマッサージにおいては手技の順番を重要視します。
まずは背中、特に肩甲骨周りを重点的に施術していきます。
肩甲骨周りには昨今ダイエット効果として注目されている褐色脂肪細胞が多く存在しています。
それを刺激することで血流を促進して体温を上げることで代謝を良くしていく効果も期待できます。
スウェディッシュマッサージは他の部位においても心臓に近い部位から徐々にアプローチしていくことで無理なく驚くほど簡単に効果を得ることができます。
つまりこの施術の順番に大切なポイントがあると言えるでしょう。
スウェディッシュマッサージは、100種類以上ある手技それぞれに意味があり、解剖学的に納得できる施術法であること、それこそまさに200年以上世界で愛されてきた「世界一気持ちいいマッサージ」と言われる本当の由縁かもしれません。
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